家族構成を訪ねる意味
カウンセリングや対面型セラピーで
クライアントさんへの「家族構成」を伺うことがあります。
父親は?母親は?兄弟は?って。
これを聞く意味を
「家族に対してトラウマ(心的外傷)」が今の悩みに関係しているから
と考えている人がいらっしゃいます。
間違いではないのですが、補足をさせて頂きたいと思います。
「家族に対してのトラウマ(心的外傷)」というのが
たとえば母親であれば、
母親にたいしてのトラウマがあって
母親との関係が上手くいかないから今の人生に悩みが発生している
というよりも
母親に対してトラウマがあり
母親との関係性に否定的な影響があって
だから母親という属性に当てはまる人間関係が苦手になりがち
という場合がある。
母親との関係が上手くいかない というのも
一般的に見て、という見解です。
母親と上手くいってない人でも
母親と同じ属性の人
目上の女性上司、年配の女性など
と上手く関われている人は沢山います。
ですので、母親との関係性が上手くいってない のが
人生においての根本原因だから
そのトラウマを解決しないと
人生はよくならない
というのはちょっと違うと私は思うのです。
母親との関係性が根本原因のクライアントさんも存在するし、
そうでないクライアントさんもいらっしゃいます。
私の場合は、
クライアントさんへの「家族構成」を伺うのは
その方の人間関係の癖のような傾向を知るためのもの
と考えていただいていいかと思います。
親でも兄弟でも
永遠に理解できない というのはあります。
その上で関係性も構築されます。
先述の母親との関りの否定的な感覚を肯定的に変えることが
すべて良くするとは限らないと私は考えています。
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